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◆St Marys and St Nicholas Church in Beaumaris

2011/6の旅行記より。

BeaumarisのParish church(教区教会)を見学に行きました。
【St Marys and St Nicholas Church】です。

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1295年に築城が始まり、30年かけても未完に終わったBeaumaris城の
すぐそばの、壁で囲まれた市街地の市民(いわゆるブルジョワジー)の
ために14世紀に作られたのがこの教会の起こりだそうです。

ところで、Beaumarisを日本風にボーマリスと読むのは、フランス語読み。
現地の人は「ビューマリス」と呼んでいます。
ノルマン英語になるのかな?
何しろ、ノルマン朝(Plantagenet)の王、EdwardⅠの町だものね。
フランス語風に読むと、ヴォーマリス。
美しき湿地帯(beau-marais)から変化したのではないかと言われています。
現在の形、beau-marisだと、「美しき夫たち」になっちゃうけどねぇ。笑

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中は内陣や外陣に年代の違いが見られるので、ここが増改築された教会
であることがわかります。

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私は教会の中にある石碑や石棺などを見るのが好き。←暗い趣味?!

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左右の骸骨が見えますか?
メメント・モリ趣味、全開ですねぇ。

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1363年と読めます。年号の直前に書いてあるのは、う~ん、かろうじて
読めるのは"・・・DOMINUS IN HIVER"?
冬(HIVER)に亡くなったのかしらね。
もっと近付ければ見えるんだけどなぁ。

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上は1673年9月20日に亡くなった善良なるジェントルマンここに
眠るとありますが、名前がない。(イニシャルはRGMG?)
その下に、1677年11月26日に亡くなった、上記人物の甥なる
John Robertという人物の名前が。

下の碑には1672年9月21日に亡くなったというジェントルマン、
John Petunson氏の名前があります。
わざわざ年号の後に"ANNO DOMINI"(キリスト暦)と銘打つのが面白いですね。

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ぬわーんか、新し目のステンドグラスなのよねぇ。
Edwardian風っちゅうか・・・。
もっと古い時代のガラスが好きだぞーっ

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こちらは16世紀のmisericord(=疲れたときにお尻を乗っけて休む突起)
付きの聖歌隊席。
なんというか・・・モラルハザード防止?っていうのかな。
「こういう人はいかんぜよ!」的な人物像を席に彫り付けて、それを
お尻で踏むことで「こういう人物は踏みつけにされるものだ」という
暗喩にしていた・・・・ようです。(ホントか?)
たとえば衣装道楽のオバチャンとか、大酒飲みとか。
そんな感じの造詣多し。

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真鍮記念碑(Brass)。

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正直、この書体は読みにくい・・・。WなのかMなのか、aなのかoなのか。
判別不能。
Brass Rubbing(ワックスを塗って紙を置いてこすりとる。=拓本?)
してみたら、読めるかもねぇ。

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こちらはだいぶ時代が下って、ヴィクトリア女王時代のもの。

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この鳥、ブラックバードかなぁ?ちょっと違うか。。。

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もはや、ここまで来ると最初の一文と最後しか読めない。
字体は簡明で読みやすいんだけど、書いてあるのが英語にしては変すぎる。
ま、あるジェントルマンがこの世を離れた、死んだっちゅう碑文。(ぉぃ)

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主祭壇かしら。

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これはどこだっけ?

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C.E.Kempe社のステンドガラス。

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聖母子。

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聖ジェイムス。(杖を持ってるでしょう?)

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聖ジョージ。(旗を持って、竜を踏みつけてるので)

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アラバスターの美しい墓棺は1490年頃亡くなったWilliam Bulkeley
とその妻Elin(Penrhyn領主の娘)。

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この二人には特段、ロマンティックなエピソードはない模様。

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みんなが撫で回すので、顔がのっぺりしちゃってます。

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このステンドガラスは少し面白い。

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キリストの生誕の画面、

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右下に桶に入れられた男児の姿が。
なにこれ、産湯じゃないよね?
キリストでもないし、天使でも、聖人でもない。何者?!

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・・・と、ねっちりと見学(だって趣味なんだもん)していると、
徐々に人が集まりだし・・・ヤバイ!!今日は日曜だった!!

聖書を持った親切そうな善男善女に、「日曜礼拝に参加なさいよ~」
と集中砲火を浴びる。。。
断りきれず、出席する自分を軽く5回は呪う。
教会賛助会員の女性に「どちらからいらしたの?牧師さまが
知りたいそうよ」と言われ、身がすくむ。うっ、まさか説教中に
紹介したりしないよね?!

案の定、今日の礼拝に参列した外国人という紹介を受ける・・・。
ううううううう・・・・・・・・・・。私はクリスチャンじゃないのにっ!

ようやく終わって解放されると思いきや、茶を飲んで行けとの
お達し。
はいはい、もう何でも付き合いますよ。毒を食らわば皿までぢゃ。
(献金までさせられるしさー。もー!)

ついでなので、教会入口に置かれたこの棺について尋ねる。

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これはイングランド王Johnの庶子Joan姫の棺であり、なぜここに
あるかというと、ちょっと長い話。

John王がウェールズとの関係強化のために、フランスにいた娘を
結婚のために呼び戻し、Walesの伯爵(後のLlywelyn the Great)へ
嫁がせた。
最初はうまく行っていた二人だったが、JoanはWilliam de Braoseという
ウェールズ人のくせに英国王に擦り寄るノルマン貴族と不義密通を犯す。
相手は吊るし首、Joanは1年間塔に監禁。
※この男、裏切り・だまし討ちで有名で、ウェールズ人からは
「アベルガヴェニーの人喰い鬼(Ogre of Abergavenny)」と嫌悪される
男の息子。

ところがウェールズの大王ともあろうものが、この浮気女を許して
しまうのね。
(王の寝室で不義密通に及んでるのだからその場で成敗されても文句も言えまい)

王の妃として復権した後、彼女は8年後くらいに死にます。
それを宮殿から見えるフランシスコ会修道院へ埋葬。
大王が死んだ後、彼は彼女の横ではなく、Aberconwy Abbeyに埋葬
されました。

Joanの眠る修道院はその後、ヘンリー8世の修道院解散令で
破壊され、彼女の棺は冒涜され、200年もの間、馬の水飲み桶と
して使われていたそうな。

それが最終的に1808年、Burkeley子爵がこの教会が引き取り、今は
大事に守られるようになったそうです。
波乱万丈。韓流ドラマかっ!的展開。

・・・だけど、身から出た錆とも言えるんじゃな~い?!


 

| UK_2010 | 20:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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