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■Chirk Castle

2010/6月の旅行記より。

Walesに程近い、ボーダー地方の宿に滞在中、【Chirk Castle】へ
行きました。

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この城は1310年にRoger Mortimerによって築城されたそうです。

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1595年にSir Thomas Myddeltonに5000ポンド(≒70万円/2010年)で売却され、
以来Myddelton一族の居城だったんですってー。
高いのか安いのかわかりませんが、当時にしてはかなり高いでしょう、ズバリ。
Myddelton一族は商人の家系でしたので現金財産があり、現金を得た後は土地を
求めるのが、イギリスの出世街道ですからねぇ。
ここなら、ボーダー地方とはいえロンドンから恐ろしく遠いわけでもないし。

こちらへは有名な庭を見に来たのですが、屋敷の内部の展示もなかなか面白い
ものがあり、そんなわけでまたしても粘着質に見学。

中で見つけた面白きもの、一例。↓

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こちら、『Downstaires(階下)』の世界の展示。
※ Downstaires=使用人など / Upstaires=支配階級

Laundry(洗濯室)です。
こちらでLaundry maidsのお姉さんが朝から晩まで毎日毎日、屋敷中の
洗濯物の処理に励まされていたわけです。

洗い場は1人ずつシンクが分けられていたそうです。
ここでは撮り忘れましたが、洗濯板は日本の物とまったく同じ。
重労働です。
アイロンを当てたりスチームなぞも使いますし、夏場は暑かったでしょう。
脱水は原始的な絞り機もありますが、大変だったと思いますねー。

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シーツ干し。

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アイロン掛けの終ったリネン類を入れるハンパー。

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様々なアイロン道具。

こちらの屋敷では、Laundry maidsの仕事は曜日で分けられていた模様。
例えば、月曜は小物の洗濯、火曜は大物のリネン、水曜はアイロン掛け
・・・といった感じ。

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こちらの大型の洗い桶。
通常はこちらに沸かしたお湯を入れ、大物を洗うためのものです。

上記スケジュールからいくと、土日は洗濯室と彼女たちの宿泊施設の
掃除となっています。
日曜は教会へも行かなくてはなりません。
そこで活躍するのがこの洗い桶。
彼女たちはこの桶を使って、お風呂にしたんですって!!(゚д゚;)ヒョエー!
どんな生活・・・。

城の周りに広がる牧草地には黒い点々。↓

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よーく見ると、

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真っ黒な羊!

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妙に歯並びが美しい・・・。
あ、威嚇せんでよろし。


こういう庭に付き物の、日時計。

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今まで、「イギリスではこりゃー、無用の長物では?」と思っていたワタクシ。
(だって、日時計で時がわかるほどの日差しが、年間何日あるっちゅーねん?)
この日はとてもいい天気でした。

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ふむふむ・・・。10時と11時の間か。・・・10:30?

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(微妙にずれてるけど)おおむね合ってる!?
すばらしい!

さて、屋敷の中の展示物から。
これ、なーーーんだ?

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答え: 水道管

驚くことなかれ。
なんとこのエルム材のWater pipeは1609年から1613年製のものだそう。
【New River Company】が作ったもので、ロンドン初の上水用なんです。
HertfordshireにあるChadwellとAmwellの湧き水から61kmも引いたそうです。
写真ではわかりにくいけれど、一本の木をくり貫いてるのです。
えらいこっちゃ。

日本では江戸時代、ロンドンよりも人口が多く、なおかつ上水道に関しては
ロンドンよりずっと進んでました。
ロンドンの水道管は木をくり貫いて、地面にポイと置いておく仕様ですが、
江戸の水道管(木樋)は地中に埋められていたんです。
しかも、くり貫き式じゃなくて立派な水道管で。
こちら参照。

この2.4mの水道管の遺物は1895年にロンドンの中心部Clerkenwellで
発掘されました。
それがなぜ、ここにあるかっちゅーと。

この城を購入したSir Thomas Myddeltonの弟、Sir Hugh Myddeltonが
この事業を設計したからなのです。

いやぁ、すごいですね~!

| UK_2010 | 20:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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