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◆Hexham Abbey

2017年6月の旅行記より。

[The Dalemain House & Gardens]を見学した後は、いったん湖水地方を
離れ、東へと移動。

その昔のEngland北部の要衝の地、HexhamはNorthumberland州にある
市場町です。

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左手に見えるのは市が立ったところ。
現在もこの駐車場の場所で、定期的に市が立っているようです。

そして奥に見えるのが、[Hexham Abbey]。
674年、聖Wilfridが創建したとされる男子修道院を元にして、11世紀頃に
今日見られる建物が増築されたようです。

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恐らく、聖Wilfridの時代は小さな修道院だったのでしょう。
そこを基礎に、近くのローマ遺跡(もちろん、Hadrian's Wall!)から
建築資材を調達(・・・)してきました。

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どこかで見たような、彫刻よねぇ・・・。

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このヘタウマさ、

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この土俗的な彫り物、

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おぢさん、竪琴弾いてますな・・・。

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なんだろ、動物が鳥を連れてる?

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これなんかさ、ひどいよね。
跪いた人の上に柱が乗ってるのよ!!(--;

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柱頭の飾り、ちょっと宇宙人っぽい。

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ケルト人?

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この辺りはロマネスクから中世っぽいですね。。。服にボタン付いてるし。

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聖歌隊席前のシーリングと19世紀のパイプオルガン。

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板絵は色鮮やかな聖人の絵。

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素朴な画風。

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薄暗くてなかなか写真にとりにくいのが残念・・・!

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この石でできた椅子は[The Frith Stool]と言って、674年に聖Wilfridが
置いたものなんですって。
伝統的に、教会はasylum(避難所)でした。
この椅子は政治的、私的公的を問わず、逃れてきた人に平安と保護を
もたらすものとされたそうです。

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ここはシーリングのアーチの下。
真ん中は洗礼中のキリスト?

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アーチのところには「受胎告知」。

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反対側はなんだろう、聖母マリアと聖アンナかな。

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主祭壇。

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午後の光が、お堂の中に降り注いで神秘的な雰囲気。

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これもバプテスマ中のキリスト、かな。
拷問道具だの、磔にされる十字架だの、物騒なものが背後に・・・。

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これはケルティック・クロス。

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だがしかーし。
冒涜的(?)なことに、740年に亡くなったHexhamの司教Accaの墓碑に
転用されています・・・。

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入口近くの石碑。

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これはローマの碑、ですよね?
蛮族っぽい人間が足蹴にされてますけどーーーっ?!

説明によると、

  「ここに横たわるは非常に敬愛された故人、
   カンディデュス軍の旗手にして、ペトリアナの騎馬軍団騎士、
   7年間従事し、25歳であったフラヴィニスの思い出に」

とあります。
軍隊の旗持ちともなれば、部隊の先陣切って走り抜けたことでしょう。
勇ましいけど、25歳で亡くなるとはね。
ちなみに石碑は1世紀のもの(なんと、1900年も昔の!)だそうです。

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中世の騎士の墓石。
盾に花の紋が付いてますね。日本の家紋みたい。。。
お名前は、Sir Gilbert de Umfreville(1245-1307)さん。
この近くの[Prudhoe Castle]を建てたアングロ・ノルマン貴族の一員だそうです。

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こちらも中世(14世紀)の騎士。
Thomas of Tyndaleさんだそうです。

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墓碑。
これまた思い切り、メメント・モリな・・・。

てっぺんにある、"H.S.E"とはラテン語"hic situs est"つまり、"Here lies"。

   「ここに眠るは
   苦労多き商人、1725年5月に69歳でこの世を去ったGuillaumus Johnson」

とあります。

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がいこっつん。
商人にしてはかなり立派な墓碑。
大商人だったのでしょうねぇ。

その下に謎の続きが。

  「ロンドン、オックスフォード通り189番地に居住する、
  James Douglasの娘、Elizabethもここに眠る。
  彼女は1861年11月8日にHexhamで死す。
  享年28歳。ここへ埋葬す。」

意味が分かりません。
上のおっさんと縁戚関係にあったんでしょうか?
郷里に帰省中?、ここで亡くなったから埋葬されたのかな?
普通、普段通っている教区教会へ埋葬されるのでは・・・??
ロンドンまで運べなかった・・・のかなぁ。
謎が謎を呼ぶ、墓碑です。

※ちょっと調べてみました。
 上の墓碑のG.JohnsonさんはElizabethの母方の3代前の祖父ですって。
 母方はHexhamに住んでいた一族で、彼女はロンドンの商人と結婚。
 1男2女に恵まれます。
 男児は夭折、娘二人は10代からHexhamに移り、そこで教師になります。
 長女は結婚、次女Elizabethは若くして病死した模様。
 
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ステンドグラス、この辺のは新しいかな・・・。

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これもケルトの石柱のようです。

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[A Curious Hieroglyphic Bible]。
1784年にロンドンで、Thomas Hodgsonによって出版された聖書です。
Thomas Bewickという有名な彫刻師がいます。
彼はここからそう遠くはない、[Cherryburn]という家に生まれました。
(ここは現在、ナショナルトラスト所有になってます)
彼は"A History of British Birds"(1797)という、イギリス人ならみんなが
知ってるような本を出した人です。
その弟がこの本の作者なんですって。

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この辺はヴィクトリア時代に増築された部分。
石が真新しいの、わかりますか?

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洗礼盤。

実はこの辺りに、サクソン時代に遡るという[Cript](地下礼拝堂)へと
続く入り口があります。

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こんな感じ。
ここは鍵がかけられていて、興味がある人は受付で開錠をお願いします。
私たちもお願いして開けてもらいました。

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ここは19世紀になってから、たまたま発見されたんですって。
そのせいかどうか。
ものすごく、古びた、黴臭いような、懐かしいような匂いがします・・・。

そう、どこかで嗅いだことある匂い。
子供の頃、私たちの遊び場であった空き地の片隅にあった崖に掘られた
「防空壕」の中と似てる。淀んだような、湿った空気。

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聖Wilfridの時代のものかはわかりませんが、ここが小さなお堂だった頃に
できたものではないでしょうか。

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ところどころに飾りのある石や、床石なんかもあって、たぶんこれは
ローマ遺跡から分捕ってきたものではないかなぁ。。。

ひんやりする地下から、地上へと舞い戻ります。

鍵を開錠してくれた大聖堂スタッフの女性にお礼を言って、施錠して
もらって。
あなたたち、日本人?と聞かれ、そうだと答えると彼女の息子さんが
日本へ英語教師で赴任したことがあると。
自分も息子を尋ねて、ついでに広島や京都を回ったそうです。
京都もいいけど、奈良がいいというこの女性とは気が合いそう。笑

私たちが以前訪れたKilpeckの教会の土俗的なガーゴイルとこちらの
彫刻の類似性なども話し、聖歌隊席の「死者の踊り」なども見せて
いただきました。

よく、海外で「日本人ですか?」と聞かれることがあります。
そう聞いてくる人はたいてい、日本に家族が行っていた、あるいは
ご自身が訪れたことがあるという人で、日本に対していい思い出なり
イメージがあるからこそ、声かけしてくれるのだと思います。

私たちがこうして、海外で親切に恵まれるのは見ず知らずの日本人が
彼らに親切にしたおかげと思っています。
こういう善なるもの、自分も今後、回していきたいですよね。

大聖堂を出た後は、「死者の町ブルージュ」のごとき、ひと気のまったくない
Hexhamの町を歩きました。
小さいけれど、アーティスト系のお店や、個人経営の店などが軒を連ねて
なかなか面白そうです。

その辺は後日、また楽しむとして。
いざ、本日から泊まる新しい宿へ向かいましょう!

| UK_2017 | 00:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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