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■Salisbury

2016年6月の旅行記より。

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本日もお天気、悪し。
まぁ、これがイギリス。
予定調和です。

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朝ごはんはベーコン、トマト、目玉焼き。
このベーコンはイギリスのポークソテーかと見紛う分厚いベーコンではなく、
日本風のごく薄いものでした。
カリカリにクリスピー♪
マダム(Diana)は薄いベーコンが好きなんだって。気が合うわ~!

本日は観光がてら、久しぶりにSalisburyへ行こうかと思ってます。
遠いところに停めるのは嫌だし、駐車場問題をDianaに相談すると、
町の真ん中にスーパーがあって、そこの駐車場は3時間で3ポンド
くらいとのこと。
なら、そこにぶち込みましょう。

Dianaに「今日は主人もいないし、よかったらキッチン使ってもいいわよ」
と言われました。
彼女はPubや外食が嫌いだそうです。

Dianaの夫Simonは今夜、Manchesterまで5時間もかけて車で北上し、
ワーグナーのオペラを聴きに行くそうです。
ワ、ワグネリアン?!(-。-;

Dianaは「クラシックは好きだけど、Simonはワーグナーしか聴かないのよ!」
とのこと・・・。
そ、それはきっついですよね・・・。
音楽の趣味が合わない旦那と暮らすのは厳しいわぁ。笑

それでもって、今夜7時から4時間オペラを聴いて、Manchesterに泊まる
のよね?と思ったら。

 「明日の朝、仕事の打ち合わせがあるから、彼は終演後に運転して戻るの」

    えええええええっっΣ( ̄ロ ̄lll) Σ( ̄ロ ̄lll) Σ( ̄ロ ̄lll)

だ、だって。
ここからManchesterまで車で5時間。
演奏を聴くのに4時間。
終わったらまっすぐ帰ってもまた5時間。
で、翌朝8時半にミーティング??
ど、どんだけ丈夫なの?!

Simonのスタミナに驚き呆れるけれど・・・。
まぁ、元軍人で今はIT系のファーミングシステムの会社を興してるという
知力体力抜群の猛者(?)ですからねぇ・・・。
しかし、付き合い切れないわね。笑

ということは、今夜は私とDianaの二人きり。

ならば、

 「じゃあ、私が夜ご飯を作るから二人でディナーしましょう♪」

ということに。
後でNaokoさんにメールして、「イギリス人でも喜んで食べる日本食」を
いくつか挙げてもらい、「肉じゃが」を作ることに決定☆

Salisburyのスーパーの駐車場に停めるので帰りに食材を購入予定。
では行ってきます!

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はい、着きました。
少し迷いましたが、SalisburyのSainsbury(スーパー)の駐車場(広大)に
無事に停められました。

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Avon川ですよ~。
カモさんが並んでますね。
"No Fishing"って書いてあるのに、釣り(漁?)してるよ。( ̄▽ ̄)

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目指すはSalisbury大聖堂!・・・ではありますが。
ちょうど駐車場の近くにあった、[St Thomas's Church]。
入ったことなかったから、入ってみます。

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ん?
入ると片隅が黒山の人だかり。
そして、声明(しょうみょう)が聞こえてくる・・・。

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      声明?!(゜-゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)

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なんなんでしょうか。

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チベットの仏教僧らしいです。。。
けっこう、みんな神妙に聞いています。

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教会内部はかなり歴史がありそうです。
とても大きなParish Churchのようです。

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身廊の壁に描かれているのはキリストとマリア、ヨゼフ。
キリストは虹に腰掛け、足も虹の上に載せています。

その足元には12使徒。
向かって左側(キリストから見て右)は天国、右側は地獄。
最後の審判、ですね。

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こちら、天国行きでございます~~(^。^)

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こちらは、地獄落ちでございます。( 。゚Д゚。)
怪魚に飲み込まれ、溺れ、火にまで焼かれてもう散々な目に。

北の壁には3枚の古い壁画が残っています。

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「受胎告知」

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「キリスト生誕」

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「東方の三賢者の訪問」

これらは15世紀くらいに描かれたもののようです。
当初、6連作(3つは喜ばしい場面、3つは悲しい場面)だったそうです。

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これは[The Royal Arms]です。Elizabeth1世の大紋章。
珍しい、テューダーローズ付きです。
女王はすべての教会に、この大紋章を掲げるよう指示しました。

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はい、私の大好物、墓碑です!!
わーっ。
この教会、ヴィクトリア時代の改悪を受けず、床にたくさんの墓碑が
残されてます。
19世紀に起きた一連の大改修は、古い時代の墓碑を剥がし、床を
面白くもない木板で覆ったりとやりたい放題で、私は嫌いです!!
小ぎれいにするために、歴史をうっちゃるなんて言語道断。
(古ければ古いほど、教会内部に埋葬された人員は増えるわけで、
通路はほとんど墓碑のパッチワークと化しています。そこを踏み付けず
には歩けないわけで・・・。やっぱり、欧米人とアジア人は感覚が違うとも思う)

それはともかく、碑銘を読んでみましょう。
1698年に生まれ、1713(かな?)年に亡くなった、Sarahという少女の
ものです。父はRichard Night郷士、母は・・・Annと読めます。

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ステンドグラスも古びたガラスでいいですね。

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はい、お次はこちら。

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右側(奥方側)は十字とライオンのrampant姿勢、左(自分の実家)は
牡牛が3つ。

James Hunter、紳士にして市の助役を務めた男。
1713年に62歳で死亡。

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Sarah Hunter、1722年に死去。

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ひし形の枠に牡牛が3頭。
これって先ほどのJames Hunterの左側に近くない?
年齢がわからないけれど、James Hunterの娘か未婚の姉妹、かな?

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Eyre家の小礼拝室。

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立派な鉄の錬鉄の門扉の奥にあります。

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たぶん、Sir Robert Eyreとその妻Marsha。
Sir RobertはGeorge2世の財務卿を務めたらしいです。

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Sir Thomas Eyre(Salisbury市長などを歴任)とその妻、Elizabeth。
子だくさん。
男6名、女5名+赤子3名(夭折か?)。

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この豪華な礼拝堂のすぐ外側に埋められた、小さな正方形の墓碑。
Charles Vinerの妻Mary、1682年に死す。

頭に付いているHSEとは、ラテン語の"hic situs est"(=here lies)のこと。
つまり、「ここに眠るは~」という感じでしょうか。

墓碑に彫る文字数も、お値段に関係があった時代です。
立派な大きな墓石、たくさんの碑文、紋章などは富裕層のみの贅沢。
こういう、小さな墓石に込められた想いを想像しちゃいます。
子供が用意したのでしょうか?それとも夫かな・・・?

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Edward Garrard、1728年1月16日に生まれ、1738年9月30日に死す。
10歳で亡くなった?死亡原因はなんでしょう。病気かな。

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盾の中にはライオンのpassant姿勢。

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その横には、Anna。
Edward GarrardとAnnaの長女、1736年に21歳で死亡とあります。
つまり、10歳で死んだEdwardのお姉さんでしょう。
"Fillia natu maxima"、つまり「一番最初に生まれた娘」、長女になりますね。
私はフランス語しか習ってないけれど、ラテン語とフランス語って本当に
近いから、わかりやすいと思う。

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左上と右下が父親の紋、それ以外が女相続人である母親の紋。

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ライオンのpassant姿勢がこの辺りの墓碑に散見されます。

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犬っぽいけど、ライオンです!

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右脚で「Hi!」ってやってるのが、passant。

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お金持ちの横にはこのような、庶民派の墓碑もあります。
左が1725年12月24日のクリスマス・イヴに67歳で亡くなったSue Greennさん。

右が彼女の子供の一人、1704年に亡くなったようです。

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主祭壇には奏楽の天使の絵が。

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ツバメの翼みたいね・・・。
Victorian angelsかな。。。

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はい、またしても墓碑です。

John Goughシニアの妻にして、John Goughジュニアの母である、
Catharine Goughはここに眠る。
1718年12月2日、5歳で亡くなったジュニアはその母にもっとも愛され、
その死を嘆き悲しまれた息子であった。

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おお・・・。
家紋が複雑化してきましたぞ。
左に3頭のイノシシ、真ん中にPassant姿勢のライオン、右にRampant姿勢の
ライオン1頭。

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牙がクッキリ。
野イノシシですね。

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Rampantのライオンは戦闘態勢取ってるみたい。

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母の横には息子の墓碑。

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1709年3月13日、JohnとCatharine Gough夫妻の息子John Gough(ジュニアの
兄か?)、17歳で逝去。

うーむ。
息子が親より先に亡くなるなんて。。。

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こちらは[St.George's Altar]です。
聖ジョージの祭壇、とでもいいますか。

元々は、[Godmanstone's tomb](ゴッドマンという地方の石の墓石)という名で
知られていたそうです。
というのも、Purbeck石という、Dorset地方特有の石を使って作られているからです。
(GodmanstoneというのもDorsetの地名)

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このテーブル状の部分に2面の石碑が彫られています。
そこにはこう書いてあります。

「郷士Thomas Chafin Markes、1727年12月に死す。
彼はこの教区のWardens教会に、この墓碑を永遠に維持し修復する費用として
また、他の誰もここに埋葬されない権利として、聖Markesの日ごとに年に
10シリング
を寄進した。

さらに、彼は寺男にこの墓碑を守り、隣接するLady Chafinが眠る大理石の
墓石も永遠にきれいにするために毎年5シリングの費用も払った。」

この祭壇によると、Godmanstone家のメンバーが市長と参与のための礼拝堂
としてSt.Georgeを建造したのが15世紀終わりから16世紀初めの頃。
そして、この祭壇はその創健者のための墓石と考えられます。
後に、Thomas Chafin とその孫、Thomas Chafin Markesによって私的に
占有されるようになりました。

つまり・・・。
お金を払って、墓所を独り占めにしたわけですね。
なんか、ものすごく感じが悪い祖父と孫ですね?!(--;

1971年になると、オリジナルの場所から北の翼廊の現在の位置に動かされ、
「St.Georgeの祭壇」として使われることになりました。

あ~っ
なんか気分が悪いッ!!

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最後の墓碑はこちら。

Francis Le Bretonの思い出に。
ジャージー島の首席司祭の次男にして、王室海軍中尉。
1798年11月17日、28歳で旅立つ。

とあります。
時まさにナポレオン戦争前のきな臭い時代。
1798年10月24日にはイギリスとオランダが激突する海戦がありました。
まさか、それとは関係ないと思いますが・・・どうなんでしょう?
28歳の青年。
駆け抜けた人生だったんでしょうか。
(思わず、"Hornblower"を思い浮かべる)

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ふ~っ
思いがけず、歴史を堪能しました。
外へ出てもこんな古めかしい建物が。

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2階の床板が右肩上がりになってますよ!笑

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古めかしい門をくぐると、

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Salisbury大聖堂です!

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近年、お色直しして、壁が真っ白に・・・。
これは一部、歴史愛好家たちからは不評です。
きれいだけど・・・。
きれいだけどねぇ。
昔の、汚れで真っ黒だった方が重厚感といいますか、ねぇ・・・。笑

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おや。
大聖堂の敷地に見慣れぬ物体が。
いやにアメカジ風なおぢさんとワンコも調査中!

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グラマースクールでもあるのか、けっこう年齢上めのおにいさんたちが
たくさんいます。たぶん、6thフォームの子たち。
木の下にいる子たち、見えます?

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       あら、えっさっさっさ~っ♪

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大聖堂の見学から吐き出されてきた東欧(?)からの学生の集団。
どうです、papricaさん?
イケメン・・・いない・・・よね・・・。

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イケメンの代わりに、きれいになった白亜のSalisbury大聖堂をご覧あれ。

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なんか、全体的に印象が薄くなりましたネ。

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うーむ。

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これまた例のモダンアート。
この彫刻家、身体は人間で頭がウサギというのがお好き・・・?

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かと思えば、仏陀の足(仏足石)みたいな巨大なアンヨも。<Sleeping feetだって

これらはSophie Ryderというアーティストの作品だそうです。
全部で10作品が展示されてました。

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いいか悪いかはともかく。

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モダンアートには懐疑的なワタクシです。。。

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左端はまだ何か修復中みたい。

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雲行きが怪しくなってきて、なんだかゴシックホラーっぽい雰囲気に。
すてき。

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大聖堂を取り囲む住宅街は一等地。

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前庭をきれいにしているのは評価したい。
しかし、このユリは派手すぎ。

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あら、このポストのRoyal cipherはEdward7世ですわよ。
Victoria女王の不肖の王太子の。悪い子バーティですわ。

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在位期間が短いので、孫のEdward8世のと同様、なかなか見かけません。

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わっ。
通りすがりの6thフォーム生、けっこうイケメン…だった気がする。

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はい、ここで雨がザザザーーーーーーーーっと。
大木の下で雨宿り。
アメカジのオヤジとわんこと一緒に。
あら、奥さんもいたのね★

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