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◆Standen(2)

2016年6月のイギリス旅行記より。

さて、[Standen]の続きです。
今度は建物の中へ!

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この屋敷は1894年に、裕福な弁護士であったJames and Margaret Beale夫妻が
カントリーハウスとして建てたものです。
主に週末を過ごしたり、休暇用のための別荘だと。(なんて、ゴージャス!)

設計はアーツ&アクラフト運動の提唱者、William Morrisの友人であった
Philip Webbによるものです。
Webbって、家具デザイナーかと思ったら家の設計までやってるのか。。。
イギリスの建物って、けっこう素人(?)が建ててるので、強度とか崩落とかの
心配はないんでしょうか。心配性なわたくし。

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玄関から入ると、ピアノの音。おや。(゜-゜)

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NTのボランティア・ピアニストさんがピアノを弾いてくれています。
おお、優雅なり。

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館内の内装はモリス商会とWebbのデザインによる家具で埋め尽くされていて
さながら、ショールームのようになっているそうです。

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わーお、なにこれ?!(@@;
巨大なカラス??が舳先に付いた船に乗ったきれいどころの浮世絵です。
豊國、とある。
これだけじゃなく、館内至る所に浮世絵のコレクション。
※調べたらこの浮世絵、初代豊國画で「福寿草を手にした女性が初日の出を見に行く」ものだそうです。

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隣はスヌーカー・ルーム。

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丸窓からはサンルームの明かりが差し込んでいます。

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この壁紙はモリス商会の超有名なテキスタイル、「果実、あるいは柘榴」。

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同じく、「トレリス」。

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先ほど、外から垣間見たのがこのオランジュリー・・・もとい、サンルーム。

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屋根もガラスで覆われ、寒い季節や日の少ない季節には大活躍したでしょう。

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この丸窓の反対側がスヌーカー・ルームにつながっています。

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ドローイングルーム、もしくはシッティング・ルーム。

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これもたぶん、Webbデザインのカップボード。

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ライティングデスクになってますねー。

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階段踊り場に掛けられた絵画。
ロセッティかラスキンか、という作風。。。

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2階の寝室です。

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19世紀末にもなって、ヒップバス?!
不思議に思い、部屋にいたNTボランティアさんに聞くと、

  「だってほら、バスルームより暖炉の前の方が暖かいじゃない?」

だって。
ほんとに?(--;

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真鍮のノッブの付いたベッド。
童話を思い出すわ。ノッブを回すと魔女が出てくるヤツ・・・なんだっけ。あれ。

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カーペット、オットマン、チェア、クッションに至るまでモリス商会でございます。

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これなんか、IKEAで人気の刺繍クッションカバーっぽくない?
もちろん、こっちの方が百倍すてきだけど。

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Webbの家具って、シンプルで少し男性的で、使い勝手がよさそう。

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このスタンドもすてき。

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カラー入れ。

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洗面台。

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別の寝室。

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見て、このすばらしい手刺繍を!!

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Morrisの妻、Janeの作品です。

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          「明日は新しい一日」

美しい、シルクの刺繍糸で綴られたハニーサックルの火の粉避け。

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1階へ降りると、ダイニングルームです。

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家庭的でくつろいだ雰囲気のダイニングですね。

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桜に菊、絵柄の中に皿が描かれ、その中には実生の鉢が描かれています。
なんだか日本的。
NT職員によると、「これは日本的に作られた、西洋のお皿」だそうです。
ふーん。

それでは、お皿の天辺についている銀の小皿はなんですか?

「これは、[Pip Tray]と言って、晩餐で出された果物の種を置く用です」

とのこと。うわー。
さすがなんでも分業制のVictorian!
あらゆるもの専用のものがあるのねぇ・・・。

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カップボードに飾られたお皿はブルー。

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うむ。

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なんか、これも和洋折衷(中国と西洋)っぽいですね。

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取っ手が魚?かわいい。

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豊國です。

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これも。
左下のお兄さんに何か着物を仕立ててあげたのかな?浴衣?

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片桐はいりさんみたいな表情の、「末摘花」ですって。

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これは、豊國じゃないね。なんとか泉、とある。(読めないけど)
花魁のようです。

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こちらは芳幾さんとあります。
どうも、梅の花見のようです。

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小書斎。(たぶん)

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厨房です。

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この鉄瓶、欲しい~~!!

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大勢で作業するならアイランド型よね、うん。

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壺とか瓶とか。たまりません。

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ピクニック用ハンパー。
いつも思う。
こんなに立派なカトラリーは重かろう、と・・・。

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モリスの言葉。

     「役に立たないもの、美しくないものは家の中に置かないこと」

つまり、彼が言いたいのは「用の美」ということですよね。
実用的なものは美しく、美しいものが実用に足るのだ、と。
アーツ&クラフツ運動と日本の民芸運動って繋がってますからね。

大量生産で作られた、魂のない物品に囲まれて生活することは便利では
あっても、中身のない生活であると喝破していたのかもしれません。

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さて、外へ出て最後にコテージ・ガーデンを逍遥しましょう。
こちら、ポタジェ。リーク畑のようですね。

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このころんとしたテラコッタのポットはハーブが植えてあるようです。

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かわいい~!

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たぶん、Victorian。こういうの、持って帰れたらいいなぁ。無理だけど。。。

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鶏まで育ててた。☆彡

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黄色いルピナス、木の下にはジャガイモ畑。

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緩く傾斜しています。
けっこう、ガーデナーは大変かもねぇ・・・。

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は~、大満足です。

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おっと。
すごいエスパリエ。

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この大胆なまでに、自然をねじ伏せるやり方はすごい。
ちょっと、日本の門冠りの松っぽくも見えるかな。。。

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この地所の辺りはこのような岩盤が露出していて、なかなか地層的には
不思議なところです。

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こういうの見ちゃうと、屋敷の基礎はどうなってるんだ?!(--;とか
気になっちゃいますよね。

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      そこのところはプライベートよっ

と、ものすっごくブサ、いえ、個性的なにゃんこ先生が仰いました。^。^;
※にゃんこがいるのは民家

2 Comments

Saori  

こんにちは~!
同日二か所目のナショナルトラストの見学なのに、この充実の見学っぷり!さすが真木さん。
スタンデンって知らなかったのですけれど、ここのお屋敷の中、かなり私好みですよー
モリスの壁紙いいですねえ。
こういう壁紙を使いたいんですが、我が家くらいのちっちゃいお部屋で使うと、余計に空間が圧迫されて狭く見えるんですよねえ。
やはりこういう柄はお屋敷と呼ぶにふさわしいくらいの広さがないと映えませんね。
いつかそんなお屋敷に住んでみたいものだわ、と若い頃は思ってましたけど、最近では掃除が面倒だから無理だな、と諦めてます(笑)
写真、色々私好みの物がたくさんあって、しつこいくらいにじっくり見てしまいました(*'ω'*)
いいなぁーここ、行ってみたい!と言う事でまたまたメモメモ。
真木さんにはいつもいい情報頂いて感謝です♪

2017/02/17 (Fri) 20:23 | EDIT | REPLY |   

真木  

Standenはモリス好きにはたまらないようです♪

そうそう。
W・モリスの壁紙って、大きいお宅やショールームで見ると素敵です
けどねぇ・・・。狭い部屋にやると、少し圧迫感?(^^;

私も上下で4部屋くらいのコテージで結構です。笑
結構ですって、今時のイギリス不動産価格ではそれすら買えない
でしょうねぇ。。。
ほら、イギリスの方は掃除しないじゃないですかー(暴言)。
きっと、どんだけ広くても気にせず埃だらk(略

2017年度は北部イングランド周りなのですが、NTの数が極端に
減りますね~。
私好みの小さなコテージではなくて、霊廟のような大邸宅ばかり
でちょっと、ブルー。(--;
広大で捻じれたバロック建築や、巨人の住処みたいなアダム様式
嫌いなんですよぉおおお!!!

2017/02/21 (Tue) 10:08 | EDIT | REPLY |   

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