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◆Ightham Mote

2016年6月のイギリス旅行記より。

午前中はFavershamを歩きまして、午後はNational Trustの
[Ightham Mote]へまいりました。
このプロパティはわたくしのお気に入り。
10回は訪れましたかね?(°_°)

今回は、けっこう久しぶりです。

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駐車場とチケット売り場、カフェは高台にありまして、ゲートをくぐると
かなりの勾配の坂道を下ります。
木立から、お濠に囲まれた屋敷がちらっと見え隠れ。
高まる期待・・・!

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天気がいまいちなのが残念。

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屋敷は中世に端を発していて、築700年とか。(1330年建設)
最終的に1953年にアメリカ人実業家、Charles Henry Robinsonがこちらを
購入するまでに、全部で29人も所有者が変わったらしいです。

その最後のオーナーがNTに寄贈したのが1985年ですから、私が一番
最初に訪れた時は寄贈後まもなくだったのかなぁ。

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胸壁のある塔と繋がる小さな橋をわたって、Court Yardへ。

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ロの字型の中庭。

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塔にはくっきり、暖炉の煙突の形が見えますね。

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バイカウツギが花盛り。

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小さな小屋は、1891年にイギリスで初めての、セント・バナード犬用の
犬舎だったそう。
犬舎ではイギリス唯一のGrade I(!)指定の建物だそうです。。。

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お屋敷を別の角度から。
屋敷はロの字型の中庭を取り囲むようにロの字型の建物、さらに
それを取り囲むロの字型の濠で囲まれています。
入れ子形式といいますか。

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さて、中へ!
おっと。
・・・なぜに、カーリングのストーンがドアストッパー?(--;

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まず、中世の建築様式では入ってすぐのGreat Hallがあります。
ここが建物中で一番大事な部屋なのです。
写真はそこに飾られている絵画。
何度見ても、なにげにこわーい。<恐怖絵?

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そでの出入り口から、まずは召使の区画へ。
ここは家政婦の部屋か執事の部屋だったかな。

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召使を呼ぶベル。

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[Butler's Pantry]
バトラーさんの食器室です。
こちらで銀器やガラスの器などを洗ったり磨いたりしました。

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蓋つきのシンク。
その奥にはナイフ磨き機。(白いヤツ)

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目の前にはお濠。
豪雨の時はちと怖いかも・・・。

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シンクの反対側には居心地のよさそうな暖炉とイス。
炉棚には私の大好物の壺!

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はい、「階上」(主人たちの居室)へ上がりますよ~!

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2階の片隅にこのように小さな水道の引かれたシンクが。
これは[Housemaid's Sluice]と言って、「メイド用の流し台」です。
これがない時代(Victoria朝中期まで)、メイドたちは重い水の入った
バケツを下から上へ、そして部屋のおまるからし尿を集めて下へと
運ばなければなりませんでした。

この流しの導入によって、メイドたちの重労働はかなり改善され、
汚水を床にこぼしてしまったりすることなしに、ここへ排水することが
できるようになったそうです。
これは働く人々にとってはなくてはならない重要な設備となりました。

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50cm×50cmくらいで、実に小さい設備なんですけどね。

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2階の部屋。

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窓ガラスに落書き。

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とあります。
人の家で落書きは止めましょう!(--;

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どなただったかな。
美しい女性です。

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[Bath Room]
木馬はよけいかな。

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かなり、近代的なトイレが導入されています。

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天井は船底天井。

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いろいろ、政治的に突っ込みたいところ満載のオーナメント。

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暖炉の周りを古いタイルで飾ってあります。

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オランダのものですね。

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子供部屋、かな。

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児童文学がたくさん!

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この辺りは、部屋と部屋が繋がっていて、廊下がないのです。
中世の頃、廊下はありませんでした。
つまり、部屋から部屋へ移動するにはドアを開けて、隣の部屋を
経由しなければならないわけです。
そこにはPrivacyなどありません。

後世になって、それを求めた人々が「廊下」という概念を編み出したのです。

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この暖炉のタイルもかわいい~!

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ヘタウマ感、満載!

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ワンコ、かわいい。
このへたくそなタイルですけど、もし買うとなると、1枚50~100ポンドは
すると思いますよー。高いんだ、昔のタイルは。

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[Great Chamber]
主寝室。

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キャビネットはイタリアのものかな?

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ちょっと、夜に見たくない感じ。

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700年間でオーナーや時代が変わる度に改修されてきた屋敷。
歴史のごった煮といった風でしょうか。。。

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面白いけどね。

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Oakの木をこういう風に彫り込んだもの(Linenfold)はTudor時代の典型。

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屋敷の中にはChapelもあって、そこの天井には中世の彩色の残る
絵が残っています。

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実にプリミティブな天使の彫刻。

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犬と馬の紋章獣。

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アイロンフレームが美しい。。。

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中国の壁紙の部屋。
音楽室兼、遊戯室かな。

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フォルテピアノかしら。
脚が美しいですね。

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牡丹と鶴、孔雀。

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Decorative!

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2階から別棟と濠を望んで。

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ゲストルームかな。

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オークパネルで囲まれたコリドール。

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妙に新しく見えますが、15年もやっていた改修の成果?かな。

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1階の図書室です。
ここにもタイルの暖炉。

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神様の横で獣に襲われてる?!

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落馬してるよ!

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かなり近代的です。

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これは[oubliette]と呼ばれるものです。
「地下牢」と言ったらいいのかな。
ここへ犯罪者などを追い込んで、隠し戸から下へ突き落す方式。

Colyer-Fregusson家の男の子たちと、Robinson氏の大甥がここで
遊んだ記憶があるそうです。男の子というやつぁ。。。(--;

さて、一度外へ出て、ビリヤード・ルームへ。

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ひろーい。

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暖炉の横の椅子がかわいい。

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中庭を望む窓。

ふぅ。
お腹いっぱいです。。。

さて、お次は外へ!

4 Comments

Saori  

こんばんは~!久しぶりにこちらに来たらパスワード制になってて一瞬焦りました^^;
いつの間にか旅行記始まってたんですね~!一気読みさせてもらいましたよ。
マダムのB&Bすごく素敵♡
私もここ泊まってみたいですわ。
お料理やパンがすっごく美味しそうだし、お部屋の趣味もすごく良くていいなあ、と憧れちゃいます。
ケントはそんなに遠くないのに、あんまり行ったことないんですよね、、、ぜひ今回の真木さんの旅行記で色々お勉強させてもらおうと思います。
続きも楽しみに待ってますね!

2016/07/28 (Thu) 04:53 | EDIT | REPLY |   

真木  

パスワード制

Saoriさん、こんちゃ☆彡

ちょっとね、怪しいアカウントの人がアクセスしてくるものだから
念のための自衛措置です。
面倒でごめんなさい。すぐにパス付解除すると思うけど。

B&Bのマダム、今回はどこもけっこう当たりでしたのよ。
このマダムは社交的で楽しかったわ。
でも、実はもう少し人見知りの人の方がもっと好きです。笑
ご飯はプロです。
下手なレストランより、ずっと美味しい!(高カロリーだけど)

旅はまだまだ続きますよ~!

2016/07/28 (Thu) 14:33 | EDIT | REPLY |   

paprica  

ログインできましたっ!
いや~、ここ、楽しいっ!口の形の中庭のあるお家(これはお屋敷ですね)、憧れます~。 
犬舎?! これ、お屋敷にくっついているんですねぇ。へ~。面白~い!700年前に創られたものとは思えないほどの美しい保存状態。主のお部屋ももちろん素晴らしいけれど、私は何故か召使のスペースに惹かれちゃいます(生前召使だったのかも)。食器部屋とかワクワクします~。
それにしてもディティールがいちいちオシャレ!窓枠や格子も素敵だし、うふふっ、ヘタウマタイル。。。いいなぁ~。英国人のユーモアがみられるところですね♪ 真木さんのツッコミがこれまたGoodです。

続きも楽しみにしていまーす!

2016/08/03 (Wed) 04:30 | EDIT | REPLY |   

真木  

おめでと~!!>papricaさん

ここは楽しいですよ。お勧めの一つ。
犬舎はセント・バーナード用だけあって、3畳間くらいあります。
フツーに人間も暮らせます、日本人なら。笑

実は私も、階上のきらびやかな部屋より、召使区画がしっくり
来るのです。やはり、前世は・・・。笑

まだまだお屋敷探訪は続きますのでお気に入りを見つけてね♪

2016/08/04 (Thu) 10:18 | EDIT | REPLY |   

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