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◇Wimpole Estate(2)

Cambridgeshireで最大のカントリーハウスと言われる、
[Wimpole Estate]へ寄ってみました。
ここもナショナルトラストだしね。
本当にかるーい気持ちで寄ってみました。 ←後に後悔する羽目に。。。

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チケットオフィス兼ショップはこちら。

ここから目前のフィールドを横切って進むと、右手に教会、その裏にはカフェ、
さらに奥に進むめばお屋敷の正面入り口が現れます。

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          じゃじゃーーーん!

でかっ。
ちなみに歩いてきたのは右手の奥から。
屋敷の全景をカメラに収めるために100mくらい、スイッチバック?しました。

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こちらの建物は1742年、Henry Flitcroft設計のジョージアン・スタイル。
いわゆる、左右対称のデザインですね。
真ん中の小さな階段を上って入ります。

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上空には複葉機が!
飛行場がそばにあるんでしょうか。

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中世からの建物であれば、まずは玄関ホールにはGreat Hallが
あるのですが、こちらはたんなる[The Entrance Hall]です。近代的。
(まだ新しいカメラに慣れておらず。。。うう。
水平線をどうやって画面に表示するのかわからず曲がってしまう・・・)

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18~19世紀、貴族はグランド・ツアーという今の中国の爆買いツアーの
ような旅行をするのが流行でした。
屋敷内にはその当時の購入品と装飾品でいっぱい。

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テリア系?
あんまりかわいく描けてないぞ~。

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ライティング・ビューロー。

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陶磁器の焼き物も大流行。
ミネルヴァの使い、フクロウ3体。

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[The South Drawing Room]。
クリームイエローの壁色、フェミニンな部屋ですね。

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見えにくいのですが、女性陣が釣り竿を手にしています。
釣りは貴族の愉しみ。

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[The Gallery]。
NTのボランティア・ピアニスト。

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フレンチな感じですよね。ロココっぽいというか。

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すてきなドレスの女性。
この方はLady Elizabeth Yorke (1725-1760)もしくは
Lady Margaret Yorke (1733-1769)と言われています。
いずれにせよ、二人とも初代Hardwicke伯爵の娘です。
絵が描かれたのが1745年ですから、長女だったら20歳。
次女だったら12歳。・・・とすると、どう考えても、長女じゃないですかね?

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座布団を持った男性。
ええと、この方はWilliam3世時の大法官、初代Somers男爵Johnです。

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絵の中の座布団っぽいものは、実物はコレ。
ものすごい厚みのある刺繍(?)のついた、"Royal Purse"です。
議会開催時、これに国璽を入れて持っていきました。
印鑑1個にはでかすぎるバッグですのぅ。

ちなみに、孤独な国王ウィリアム3世は男性の愛人を寵愛していました。
※いや、女性の愛人もいましたけどネ。

この人の子孫の妻にはEdward7世の愛人、Alice Keppelや、現皇太子
Charlesの後妻Camillaがおりますね。歴史っておっそろしいですね。
愛人家系・・・。(;´Д`)誇らしくない・・・。

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天井装飾。
Wedgewoodか砂糖細工のお菓子みたい。

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[The Book Room]と[The Library]。

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すごい。
いにしえ、ここにはイギリス一とも言われたすばらしい蔵書コレクションが
ありました。
今残っているのはほんの一部だけ。

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本に直接光が当たらないのは重要な工夫かと。

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有名なSir John Soaneの手による[The Yellow Drawing Room]です。
私はロンドンにある、彼の博物館はまだ行ってないんですよねー。
いつかは行きたいんだけどなぁ。ロンドンか・・・。(遠い目)

ドーム型の天井。

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反対側はかまぼこ型。

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明るい・・・。

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かわいらしい天使たち。
ちょっと甘ったるい感じ。

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うーん、ファンシー。

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これはちょっと面白い。

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浮彫っぽく見えますが、

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絵なんです!!
トランプルイユ(Trompe-l'œil)の一種かな。

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ゴテゴテしいのより、こういうシンプルさが美しいと思うな。
これもたしか、Sir John Soaneのデザインのはず。

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ヨーロッパ風。

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ちょっとこの子、短足・・・?!<4頭身

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マントルピースの上の絵画、若い娘が右手の男に手を差し出しています。

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男の腕には鳥の巣が。ヒナを無造作にすくいあげてますね。
なんのアレゴリーなのかしら?

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こちらは大きな舞踏場で踊るバレリーナ。
バレリーナの足首が見えるのは破廉恥じゃなかったんでしょうかね。

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[The Grand Dining Room]。

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若きVictoria女王。
すでに肥満の兆候が・・・。汗

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[The Great Staircase]。

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階段は富の象徴ですから、意匠には凝りに凝るのが通例。

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[The Load Chancellor's Bedroom]。

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ここにも釣りを楽しむ貴婦人の絵が。
けっこう、アクティブだったんですね。

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マスキュリンな部屋。

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上階からKnot Gardenを見下ろして。

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コリドール。
壁にはフランドル絵画かな。

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薔薇、チューリップ、ジャスミン、フリージア?

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チューリップバブルを思い起こさせますね。

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屋敷内には生花が飾られています。

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[Mrs.Bambridge's Bedroom]。
Bambridge夫人というのは最後の所有者で、国民的な作家である
Rudyard Kiplingの娘、Elsieです。
Kiplingには3人の子供があり、そのうち二人は若死にしていますから
彼の遺産と印税はすべて、残された一人娘Elsieが相続します。
彼女は1970年代にナショナルトラストに屋敷を遺贈するまで、
惜しみなくその財をこの屋敷の維持補修に注ぎ込みました。

奇遇なことに、Kiplingの長男Johnとこの屋敷を一時所有した
Agar-Robartes家の長男Thomas は第一次世界大戦の同じ戦いで
戦死しています。(the Battle of Loos)Johnはたったの18歳でした。

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昔の家というのは基本的に廊下はないのです。
部屋から部屋へと抜けていく構造。
時代が下ると、よりプライバシーを求めて、「廊下」という概念が出てきます。
つまり、部屋を通らずに違う部屋へ行けるというのは近代化の所産。

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[The Print Room]。
この小さなスペースにはいろいろな印刷物が額に入って飾られています。

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ファッションとか風景とか、雑誌の記事とか。

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植物の擬人化!!
左はスカビオサ?右は葡萄みたいですね。

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[The Bath House]。
ここはお風呂ではありません。
どちらかというと、水浴場?
下からボイラーで沸かして温める仕組み。温水プールみたいな感じ。
昔のカントリーハウスではこのバス・ハウスはけっこう普通にあったそうです。
ただし、だいたいは独立して庭園内に建てられたものが多く、館内に
インストールするのは珍しい例のようです。
1792年にSir John Soaneが第3代Hardwicke伯爵のために組み込みました。

左手の物体は初期のシャワーブース(19世紀)です。
上に水を入れて、その下で穴から出てくるシャワーを浴びます。

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[The Chapel]。
いくらも離れぬところにParish Churchがあるにもかかわらず、邸宅内に
礼拝堂を導入。トロンプ・ルイユ(Trompe-l'œil)技法をふんだんに使った
バロック様式。

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東方の三博士と聖母子、かな。

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ここから、いわゆる”階下の世界”です。

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[The Housekeeper's Room & The Dry Store]。
家政婦の執務部屋。
天井が低いですね。

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それなりに居心地は良さそうですが。

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この部屋には貯蔵庫とリネン室が付属しています。
おそらく、この中の物品は家政婦の了解を得ないと持ち出せない仕組みに
なっていたのでしょう。

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ありとあらゆる瓶詰、茶葉、スパイス、ハーブ。

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この屋敷ではクック(料理人)と家政婦は対立しそうです・・・。

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まるで小さな雑貨屋さんみたい。笑

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このDundeeの壺、ほしいなぁ。

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このバスケットもすてき。
買うと高いし重いのよね。アンティークショップで売ってるけど。。。

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[The Butler's Pantry]。
執事の部屋。

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壺もすてき。笑

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サイダーとかレモネードとかの瓶。
執事(バトラー)は飲み物の領分の管理者。
私たちがイメージする「執事」に近いのは、さらに上の位階である
House Steward(家令)ですね。

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床が石材なので、冬場は寒そう。

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作業台にはtrousers pressが。

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ストーブの下段にアイロンがあるのが見えますか?
これを使ってアイロンしてから、プレスしたんでしょうね。

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うーん、面倒くさそう。笑

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使用人通路には消火用バケツと消火用のホースが。
火事に対する備えは重要でした。

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トランクルーム。

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帽子バッグに、ヴィトンのスーツケース。

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これは・・・?

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なんと、靴専門のケース!!(@@;
こんなの、初めて見ました。。。
6足しか入らないじゃん・・・。

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一渡り、内部見学終了。
ふ~~っ。
こちらは屋敷の反対側のKnot Gardenです。

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庭を背にして遠くを見ると、Follyの塔が見えます。
遠すぎて、近くまで行く気がしません・・・。

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裏側のファサード。
真ん中が半円型で張り出しているのがわかりますでしょうか。

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あんまり疲れたので、ちょっと休憩。
カフェでクリームチキンパイを頼みました。
こちらの野菜園で採られた野菜、新鮮で美味しかったです。
クリームチキンも。
珍しく。笑

少し英気を養って、お次は庭へ。

| UK_2015 | 01:15 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

真木さーん!
真木さんの旅リポート、とっても内容が濃いので読みながら「へー、ほー、えー、なんでー?」と感心しっぱなし。コメント残すとだらだら長くなりそうで戸惑っちゃって。
ココ、すごいねっ。記事を読んでいるだけで胸が一杯になっちゃった。真の「富」を感じたよ。真木さんの視点も面白いです。あのふくろう3体、欲しいなぁ。で、ライティングビューローって書物をする机みたいなのでしょう?でもああやって前に引き出しがあったら、足を入れる場所がなくてつっかかっちゃうね。お部屋のあちこちに飾られている絵も興味深いな。宗教画ばっかりの美術館と違って、ポートレートや日常の風景から当時の様子も伺えて楽しいネ。あ、あのレリーフに見えるのにフラットな絵も面白い!
でもさー、平民の私には天井の低い階下の方がほっとしちゃうかも。「使えるもの」が並んでいる戸棚とか、見ているだけでわくわくしちゃう。

あ!でもでも、あのお風呂!すごーーい!こんなのが家の中にあるの???あれはいいっ!どっぷり肩までつかれるかなぁ。あー、楽しかった♪

| paprica | 2015/10/16 22:52 | URL | ≫ EDIT

好きなこと

書き込んでええのんよ~>papricaさん
長くても平気☆

ライティング・ビューローね、写真の角度ではわかり
にくいけど、書き物するテーブル部分が引き出し部分より
30cmくらい飛び出てるから足もちゃあんと入れられます!

イタリアの美術館とか貴族の館だと宗教画が多いよね。
思うにイギリスって、一応表向きはプロテスタント系
(実際はローマンカトリックに近いけど)なので
あんまり宗教画を飾るような感じじゃないのよね。
で、大爆買いツアーで仏伊から風景画やら家具やら
買いまくってきて、新しく建て替えた屋敷に飾り付ける
のが大流行したんですよ。
今の中国人が自撮りが好きなように、成功した自分たち
をポートレートに残すのも大流行。
人間って、本質的には洋の東西を問わないようです。笑

私もPapricaさんと同じく、「階下」の方が和む派です。
きっと前世はハウスメイドかハウスキーパーだったのだと
思うわ~。笑
瓶を眺めるとうっとりする点から行くと、バトラーの
可能性も大ですけどね。くくく。

Bath Houseは海水浴と同義の健康法の一種。
実際は敷地の一角に作るのが普通でした。お風呂というより
冷水浴だったり、温水浴だったり。
湯治の一種?なのかなぁ。

イギリスのお金持ちの家にも屋外プールがあったりする
んですけど、あれってどう考えても真夏でも泳ぐのは
難しいほど寒いわけで、謎。観賞用プール?!

| 真木 | 2015/10/18 22:21 | URL | ≫ EDIT















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