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◆Haddon Hall(1)

2013年6月の旅行記より。

前日、ほどほどのお天気の中、トレッキングを楽しんだnaoko嬢と私。
この日は一転して、朝から天気が悪かったのです。
昨日の内に歩いておいて、良かったワ~!!

B&Bからほど近い有名観光スポットとしては、第一に【Chatworth house】が
挙げられます。
ココは超有名な超豪華カントリーハウス。
金金キラキラゴテゴテのバロックハウスと広大な庭庭庭。
商魂たくましい、デヴォンシャー公爵家のビジネス手腕を堪能できます・・・が。

    でも私はすでに3度訪れたことがあるし・・・
    庭も建物もあんまり好きじゃない・・・

という、まったくの自己本位な理由から、この辺りはお初のnaokoさんを
自分好みで地味な【Haddon Hall】へ誘導するのであった・・・てへっ



場所的にはすごく近いです。チャッツワースとも。
嵐のようにやって来て、竜巻のように去っていく日本人団体客なら
同日に2箇所の見学も可能かと。
粘着質な私にはとてもムリですが・・・。

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幹線道路沿いにある駐車場に車を止め、あっさりした門をくぐるとそこは
みやげ物屋兼、チケットオフィスになっております。
珍しい構造だわ。
普通、こういう古めかしい地所の場合、門からぐるっと私道を進んで
やっと建物へとたどり着く構造が多いのに。

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屋敷は小高い丘の上に建っていて(中世は要塞だったわけですからね)、
堀代わりにWye川が流れています。

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右手を登ると屋敷への入り口。

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左手には見事な藤とトピアリー!
こちら、ティールームになってます。

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重厚な門を潜ると小さな中庭があります。

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すてき。
薔薇が咲いていてくれたらば!!(最高なのにっ)
ヴィクトリア時代のゴシックリバイバルとはわけが違う。モノホンの古さ。

こちら、数々の映画のロケ地になっています。
特に『ジェイン・エア』物では頻繁に撮影されています。
去年、Fネコちゃんと見に行った"Jane Eyre"でも、ここがThornfield館となってたっけ。

131022-7.jpg

この屋敷の由来を簡単に語ると、11世紀築城の要塞で、17世紀くらいまで
改築を加えて使われたものの、その後は住む人も無いまま200年間、
放置されていたそうです。
というわけで、古い屋敷のスピリットがそのまま残されている。

所有者は元はVernon家で、17世紀に本家が絶え、遠い親戚のManners家に
所有権が移りました。
その後、Manners家はAnne女王によってRutland公爵およびGranby侯爵に
昇叙されます。やり手だわね。
一族の本拠地は【Belvoir Castle】なので、以後こちらのお屋敷は空き家
になるというわけです。

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改築されたとはいえ、要塞に毛が生えた程度。
住みにくそうだもんねー。

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この寂れ感はとてもすてきですけど。(写真はガーゴイル)

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中庭はとても小さくて、

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でかいだけで風情の無い屋敷が嫌いな私にはとても和む感じです。

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中へ入るとまずは【Great Hall】。
これ定番。
※HPでは【Banqueting Room】となってますけど、同じこと。
 中世ではここで食事・宴会・就寝・すべてが行われたわけです。

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日本の古いお寺みたいでしょ?
この木の乾燥ぷりときたら!かっさかさ!!

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ここと次の間との間の廊下。

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床が凹んでるの。
そうとうの人間が出入りしたんでしょうね。

屋敷にはこのようなBadgeが至る所に飾られています。
冠にイノシシのシンボルは「Vernon」家。

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孔雀は「Manners」家のものです。

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これは【Parlour】。

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天井にはワンコや、

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テューダー・ローズ。
このへたうまさがたまりません。

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そしてとても古いステンドガラス。
これはいったいなんなんでしょうね~?

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ベビーバス程度の大きさで、片側にドラエモン的な顔立ちのゆるキャラが
付いています。
うーん。
ワインクーラー(ウソ)。
フルーツパンチ入れ(ウソ)。
・・・わかりません。

外は雨。

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古いガラス越しに眺める屋外は、別世界のよう。

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たいへん、手が込んだ窓枠だわぁ。

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この屋敷はカーヴィングもすごくて。
これはVernon家のイノシシさんと盾紋章です。

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左がHenry7世、つまり、悪名高きHenry8世のお父上です。
隣は王妃Elizabeth of Yorkだと思う・・・。

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ステンドガラス、左がManners家のピーコック。右にはVernon家のイノシシ。

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【Long Gallery】へ続く階段。
半円形で面白い。木製です。

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ボケちゃったけど、右手にJames1世の肖像画。
手前のイスが面白い。

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くるみ材かな?
プリミティブなんだけど、どこかモダンな感じもする3つ脚のイス。

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こちらも不思議なイス。
座面が三角!

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うーん、現代のイスとして売られてても不思議じゃないよね。

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こちらが【Long Gallery】です。

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天井は化粧漆喰。

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こちらにはVernon家のシンボルのみ。

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Carvingがすごい!

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これは浅彫り。見てると和風にも思えてくる。

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魚のウロコにしか見えない。

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色ガラスとステンドグラスがキラキラ反射してきれい。

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この微妙な色調、わかります?

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庭がうっすら覗ける。

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    1853年 JA

コラ!(*`ε´*)ノ
落書きするなや。

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この時代、窓には悪名高き窓税(Window tax)がかかりました。
これほどの窓の使用は、富の証。

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長櫃も立派。
庭から切ってきたと思われる、アリウム・ギガンチューム。
ジャンボサイズの花なのに、小さく見えるわ。この屋敷だと・・・。

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Rex Whistlerの描いた、第9代公爵と子息(1933)。

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扉の向こうが、有名なタペストリーの部屋。
ミントンの「ハドン・ホール」柄はそこのタペストリーからインスパイア
されてるらしいです。
よくわからなかったけど。

※よくわからないも道理!
   ミントンのデザイナーがインスパイアされたのはタペストリーではなく
   礼拝堂の壁画の方だったみたいです・・・汗(後述)

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この彫像、よくあるシンボルよね。
大地母神なのかな?
乳首をつかむこの姿、へーんなの!


雨はなかなか止みません。
ゆっくり館内を見て周ったけど、お庭に出たいのよね。


その2へ続きます。。。

| UK_2013 | 19:02 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

面白いっ!ツアーに参加している気分でうなずきながら読んでしまいました〜。
入ってすぐのところにある、この恐ろしげなGreat Hallで食べて飲んで、そのままそこで寝ちゃうの? でも、中に入っていったら素敵なダイニングルームがあるのに〜。私は中のほうでゆっくりと静かにお食事したいな。
ステンドグラスもきれいだね〜。窓税なるものがあったなんて、初めて知りました。こういう細かく区切られている窓のスタイルって何て呼ばれているんだっけ? 好きです〜。
え?この彫像… よくあるものなの?きっと豊かさを象徴しているのでしょうね。これって大きな扉に彫ってあるのかな?それとも部屋のデコレーション? 
面白い〜っ。

| paprica | 2013/10/24 23:02 | URL | ≫ EDIT

うふふふ

papricaさんの私的ツアーガイドです。(うそ)

中世には玄関入ってすぐにある一番大きなホールしか
居住スペースが無かったんですよ~。
あと、暖房設備もね。
一番古い形状だと、暖炉は壁に沿って設置されるんじゃなくて、焚き火式。
部屋の中央の床で火を焚いたそうな。
床にはイラクサを敷き、汚れたら取り替える。
おしっこは暖炉でしちゃう。
犬も人間もその辺で用を足しまくる。食べかすは床に払う。
夜になったら領主は箱ベッド、その他は雑魚寝。

時代が下るに従い、上位者がプライバシーを求めて、私的な部屋を
作るようになり、最終的にはヴィクトリア時代はわけのわからない
厳密な区分を部屋に課すようになり・・・って、文化史の講義みたい
ですね。笑

| 真木 | 2013/10/25 15:23 | URL | ≫ EDIT

書き切れなかったワン。

イスって、権威の表れなんです。
イスに座れる→上位者、というわけ。
議長のこと、今でもchairmanって言うでしょう?

paprica さんが言ってるのって、ベイウィンドウのことかな?<細かく
イギリスの建築ではよく見る様式です。カナダでも定番?かしら。

乳房彫像はオークキャビネットに彫られてました。
よく見るのよ、このデザイン。
そしてもれなく、胸がテカテカしてる・・・みんな、触るのかしら?笑

※「お●ぱい」はNGワードみたい。これを使うとコメント不可になる。

| 真木 | 2013/10/25 15:26 | URL | ≫ EDIT

丁寧に説明してくださってどうもありがとう〜♪ 真木さん、詳しいねっ。
それにしても中世の人たちってワイルドだったんだねぇ。外にテント張ってキャンプファイヤーたいて、用をたすときは森の中に… ってほうがずっと清潔で快適そう。
椅子のおはなしも面白い!なるほど〜と頷いちゃった。うん、窓がさ、一枚のガラスではなくて、フレームの中に鉄(?)の区切りがたくさんあるっていうスタイル。なんだっけ〜。相方に聞いてみる。この辺りでもビクトリア調のヘリテージハウスがあって、ガラス窓はきれいだよ。
そうそう!お☆ぱいつまんでる、って書いたらNGだった!

| paprica | 2013/10/26 09:57 | URL | ≫ EDIT

ワイルドだよね~~。

というか、やはりそういう猥雑な環境でなければ暮らせなかったんでしょうね。<中世

一枚のガラスって、高度な技術がないとできないから・・・。
たぶん、昔のガラスがフレームで細かくなっていたのはそういう技術的
未熟さから来てると思います。

お○ぱいはNGなんだね~。
なんでだろ。別にいやらしい言葉じゃないのにね。

| 真木 | 2013/10/28 10:30 | URL | ≫ EDIT















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