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ヨーロッパの食事の時間等

前の記事を書いているときに思ったんだけど、ヨーロッパの食事時間の
変遷って一般的には知られてないかな~?と。

現在のように、朝・昼・夜と3回の食事になったのはごく最近のこと。

元々は朝・昼の二食が、食事の基本でした。

  朝食 :日の出と共に起きて、夜間の断食を破る(=Breakfast)
  昼   :労働後のメインの食事、暗くなったら寝る

現在ではDinnerとは夜に食べる一日のメインの食事となっています。
時として、「晩餐」とされることもある。

ところが実はこれ、「正餐」が正しくて、長いことヨーロッパの正餐は
昼の食事のことでした。
歴史的に、このDinnerがどんどん時代とともに遅くなっていき、
やがては現代へと繋がる時間帯、すなわち晩餐へと変化します。

だから逆に、「昼食」(Lunch、Luncheon)は19世紀半ばに編み出された
新しい食習慣と言えます。
※フランスの場合、元来は朝食(déjeuner)と正餐(dîner)の二食だったが
 dînerが夜へ移動し、それに伴い、朝食であったdéjeunerが昼食になり、
 なくなった朝食の代わりに、petit-déjeuner(朝食)という言語が生み出されます。

他にも、社会階層の違いでいろいろな食習慣が派生していますが、
それまた別の話。

また、カトラリーの話。

今では西洋料理と言えばフランス料理に代表される、なんだかマナーとかに
気を遣いそうな、敷居が高い感じがするイメージがありますね?

しかし、そんなことはありません!!

元々、フランスって農業国で文化後進国。(キッパリ)
文明先進国であったイタリアやギリシア・ローマの後塵を拝むことしばし、
ヴァロア朝の辺りで積極的に攻めに転じます。

イタリアからアンリ2世妃として嫁いできたのはご存じ、メディチ家の
カトリーヌ姫。
彼女の輿入れとともにフランスにフォークが伝わったという話は有名ですが、
(それまでナイフ一本で食事していたのです!!)
なんと100年後のルイ14世の時代ですら、フォークを使わないで食事
(ルイ14世は「肉は手で食べた方がうまいのじゃ」と言った・・・)
していました。100年かかっても最上流階級でも普及率はこんなもの。
(かたやイギリスのエリザベス1世女王ももちろん、ナイフオンリーでした)

テーブルマナーの逸話で面白いのは、カトリーヌ姫が嫁入りする前までは
フランス宮廷では女性はdînerの席に出席できませんでした。
完全に男性上位の時代。言葉を換えれば、それだけ野蛮な時代であり、
宴席は酔っ払いとか痰を吐いたり、口喧嘩したり、なんというか乱暴な
ところであり。淑女向けではない感じだったわけであります。

ともかく、フランスの目指したイメージ戦略はうまく奏を効し、現在では
フランスは「おしゃれで文化的で、美味しいものとすてきな服、エスプリ
のある会話」などがある国として諸外国を睥睨しています。
元はすべて、イタリアからの輸入およびパクリなのにね。
宣伝上手な国って、あるんですねー。
日本の真逆な感じ。

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