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◆Broughton Castle

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さて、こちらは【Broughton Castle】です。
Oxfordに程近いBanburyにあります。
写真は濠と《The Gatehouse》です。
ぐるーりと濠(moat)が囲んでいる古式ゆかしいスタイルです。
※ちなみにこの屋敷、1406年に‘crenellate and embattle’という権利を
 有していました。銃眼やら胸壁やらを設置していいという権利です。
 武装権というのかな。Manor House というより、Castleである所以ですね。

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濠は水量満々。
水辺の景色はそれだけで美しいです。

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こちらがお屋敷正面ファサードになります。

日本ではかなり有名なWalled Gardenがありますが、私にとっては初訪問。
昼の2時から5時までしか開いていない上、週に2日しか開園せず。
なかなかこれまで都合が合わないのも道理でしょ?

この日も、【Chastleton House】の後の訪問で、閉館時間まで1時間を
切っていました。

庭だけではなく、建物内部も見られるとのことで、気は焦る。
けれど、屋敷も庭もどれくらいの規模かわからないので、どこに時間を
掛けてよいものやら・・・。(絶望)

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うーむ。
中世の城、って感じ。
壁が厚い!

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とにかく時間がないので、駆け足で!
上階へ上る階段のすり減り具合を御覧じろ。

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ここは《The Queen Anne's Room》です。
Elizabeth1世の跡を継いだ、James1世(スコットランド女王Maryの息子)の
王妃、Anne of Denmarkが1608年に長男Henry of Stirlingと滞在したそうです。
※この長男がチフスで早世しなければチャールズ1世の戴冠もなく、
 イングランド内乱も起こりえなかっただろう・・・というのが、大方の見方。

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「からっぽ頭のアンヌ」と呼ばれた王妃。
浪費家で、謎の宗教的変遷(プロテスタント→カトリック→プロテスタント)を
したり、みょうちきりんな建築物を作ったり。
何かと問題ありの方。

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こちら、その夫。James1世。
赤子の時に母Maryと引き離され、スコットランドで男たちに育てられた
せいかどうか。かなり奇矯な人物。本質的には同性愛者なのかなぁ?
常にfavoriteなMenがおそばにいました。
晩年の肖像画なんて、精神病じゃないか?と思う感じだもの。
Demonologie(悪魔学)』というおっそろしい本も書いているし。
トリビア的には、彼の代で初めて「準男爵」(baronet)制度が設けられました。
アイルランド征服の資金を集めようと、新爵位を創設して売りに出したわけ。
せこい・・・。

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この部屋の窓の右手には観音開きの扉があり、そこからはChapelを
見下ろすことができます。

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このステンドグラスは1995年、2005年の Alfred Fisherという現代作家の
デザインによるものだそうです。

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・・・いまいち、じゃない?
きれいだけど、好みじゃないなぁ。

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私はこういう素朴な感じが好きですわ。
ヘタウマの世界っていうんですかしら。

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こちら、《Gallery》。
先祖の肖像画がみーっしり。
床に敷いてある絨毯は1990年制作の「Three Men and a Little Lady
というドタバタコメディのロケ地で使われた際に、制作会社から
プレゼントされたんですって。ラッキーですな。

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このお城の所有者はSaye & Sele卿と言い、現在で21代目。
ずっと同じ一族が所有してきただけあって、由緒正しい貴族の屋敷です。

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紋章一つ取っても古くて複雑。

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赤いライオンのRampant。

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うーむ?
こちらのmottoはSaye & Sele家のもの(Fortem posce animum)じゃない
ような気が。。。

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右手に見えるのは(たぶん)エリザベス女王の戴冠式の時に
城主夫妻が着用したローブ。
アーミンの斑点の列で、公侯伯子男爵が一瞥のもとにわかるそう。
ちなみにSaye & Sele家は男爵家です。
なーんだ、男爵か。一番下じゃん。そう思ったそこのあなた!
実は古い家柄であればあるほど、男爵だったり伯爵だったりするのです。

侯爵や子爵というのは近代に作られたタイトルのことが多く、いわゆる
中世の頃はKnightやBaronの時代でした。公爵は王族や小国の王で
あることが多く、貴族というより王族に近い。

14世紀前後からその存在を知られた帯剣貴族と、後の時代に増えてくる
法服貴族や商業貴族は厳密には同じものとは言えません。

ま、そんなこたぁ、どうでもよいですけど。^^;

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屋上からの眺め。

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うーむ、いい眺めだ~。

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水面が輝いています。
風が強かったから。

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奥に見えるのが教会。
手前がGatehouse。
その右手が厩舎で、現在はカフェと売店(とトイレ)になっています。

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さて、屋敷内に戻りますとこの絵。
あらーっ。
有名な海戦の絵ですね。

  ◆栄光の6月1日海戦(1794年)

   フランス革命戦争中の海戦で、海軍提督Richard Howe(左のオッサン)が
   負傷し、死にかけている部下のNeville大尉を励ます図?

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《The Oak Room 》。
ここは「Jane Eyre (2011)」や「Shakespeare in Love (1998)」のロケ地として
使用されました。

ハッキリ言って時間が足りず!!
駆け足で見損なった部屋も多数。。。

なかなか面白い歴史もありそうですが、庭も見ねばならず今回はここで
内部見学は断念。
見学には十分な時間をもってのぞみましょう・・・。

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