2011/10月の英国旅行記より。
本日はみんなでナショナルトラストの【
Hughenden Manor】へ。
※発音は「ヒューイ(エ)ンデン」。「ヒューゲンデン」と読みがちなジャポネ族は要注意。。。ここは英国で唯一のユダヤ人宰相
Benjamin Disraeli(ディズレーリ)の
邸宅です。
目的は"Apple Festival"なんですけどね。(^^;
けっこう朝早くに出てきたはずが、着いたらちょうどよい感じにお昼でした。
駐車場はすでに満杯!!
下の方にある予備の駐車場に停め、丘でランチ。

いい~天気!

朝、みんなで作ってきたサンドウィッチとかサラダとかイチゴ。
特別なものではないけれど、本当においしい!!

後で見学したお屋敷のダイニング。
・・・こんな暗い部屋でしゃっちょこばってご飯を食べるしかなかった
ヴィクトリア時代の人たちはお気の毒です。美味しかぁないでしょ?

ここが壁に囲まれた果樹園の入り口。
秋なので、りんごがたわわでした。
屋敷の内部は私とN子さまが見学。
naokoさん、Rさん、M子さんはお庭で待機することに。
内部は意外にこぢんまり。
カントリーハウスにしては小さい。家庭的(?)なサイズに近いです。
こんな小さなお屋敷にヴィクトリア女王がたびたび訪れたんですね~~。
お付きの人の控えの間を用意するのも大変そう。

ドローイングルーム。
女性用客間。
写真はディズレーリの書斎。

蔵書は・・・うーん、たいしたものなさそ・・・。

マントルピースの大理石に描かれた鳥。
全体的に新しく、家具調度も趣味がケバい。。。

この脚立は欲しいなぁ。

ディズレーリの執務机。・・・ん?なんや、この足は?!

ディズレーリといえば、保守党の名宰相。
グラッドストーンと共に、ヴィクトリア女王時代を代表する政治家ですね。
ユダヤの家系に生まれ、祖父の時代にイギリスへ渡って来た彼。
若い頃はさまざまな仕事に就き、たくさんの失敗を経て、政治家へ転身。
そんな彼が35歳のときに伴侶として選んだのは50代になろうかという未亡人。
(
Mary Anne Evans)
もちろん、
「財産目当て」でした。
※ディズレーリはその時々に応じて、必要なものを与えてくれる女性たちと
付き合ってきました。「交友関係の広さ」とか「知性」とか「快楽」とか。
そんな彼が恋愛のために結婚するわけはなく・・・彼の政治家生活を支える
ためにメアリー・アンの持つ財産が必要だったわけです。
(子供はどうするんだ?という疑問はありますけど)
もちろん、メアリー・アン自身も、ディズレーリが財産目当てなのはわかって
いました。自分は若くもなく、美しくもなく、賢くもない・・・むしろ、おバカ系。
ところが誰も予期しなかったこの結婚、思いもかけず大成功を収めました。
ディズレーリは夫を常に尊敬し、褒め、愛する妻により、家庭を大事にする
献身的な夫へと変貌します。
メアリー・アンは才気煥発ではなかったものの、まろやかな女性らしい
包容力のある人だったようです。
外にストレスを抱える夫を支えるのに、これほどぴったりの資質はない
でしょう。
そんなわけで、外野がなんと言おうとディズレーリ家は幸せな家庭でした。

2階にある寝室。

洗面道具にビデ。

椅子トイレ。

机には会葬通知文。

2階から見下ろす、庭。

廊下の電気のスイッチ。
これだけあると、どれがどこの電気のスイッチだかわからなくない?!
地下には珍しいビールセラーやら、【The strong room】なる貴重品用の金庫
もあり、

そこにはメアリー・アンのダイヤモンドリストが・・・。
1858年3月 ダイヤモンド
ネックレスと十字架 1
32粒のダイヤモンド・ネックレス 1
大13粒・小28のダイヤモンドの十字架(留め金に小2粒) 1
66粒のダイヤモンド・チェーン 1
etc...
地下には他に、第2次世界大戦中の空軍の秘密基地の展示。
下士官の家族が戦時中、ここで過ごした居間なども残っています。
ちなみに、ナチスドイツの爆撃目標のトップリストにこのカントリーハウスが
挙げられていたそうです。
空軍の基地があるのがバレていたせいか、ユダヤ系の屋敷だからかは不明。

庭から屋敷を望んで。

蔦の紅葉もいまひとつ・・・。
まだまだ冷え込みが来てないからな~~。

お待たせしました~!
日陰でまったりの3人と合流して、いざ、リンゴ会場へ!

これはリンゴではありませぬ、Yewの実。
光に中身が透けて、きれいです♪

この木はRさん、いちおしの・・・

"Medlar"(リンゴとナシの掛け合わせみたいな?)です。
すかさず、落ちた実をいくつかゲット。

さて、こちらが"Apple Festival"会場です。
子供向け、リンゴハンコ作成やら、リンゴジュース絞り機やらいろいろあります。

たくさんの種類のリンゴがあって、試食が出来ました!!
ここで気に入ったものは後で買うことも出来ます。一袋1ポンドという破格値です。

↑私たちが選んだリンゴ。

会場の一隅には"Mulled Cider"(ホット・アップル・サイダー)があったので
ためしに一杯飲んで見ます。

うわ、スパイスきっつぅ~~!!(×。×)
しかもこのクソ暑いのにホットかい!!>自分
いや、寒い日なら美味しいかもしれない・・・ごにょごにょ。
でも30度にもなろうかというこんな暑い日にはキンキンに冷えたサイダーか、
レモネードが飲みたいわっ!この際、コーラでもいいっ!
そんな気の利いた発想がナショナルトラストにあるわけもなく・・・・・・・・・。
気の利くnaokoさんが売店で缶コーラを買って振舞ってくれました!んまー!!
もう少しいたかったけれど、Rシェフの夕食の仕込みもあるので一同帰路へ。
Sushiが寂しがってるだろうとの声もあり。笑 ←誰でしょう?