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誕生日の記念品

ここ数年、誕生日にはイギリスに居ります。なぜか。
と、言うのも、わたくし6月生まれなのでねぇ・・・。
イギリスを旅する上で最高のシーズンはといえば、6月であることは誰にも疑義を
挟めないのではないでしょうか?
6月のイギリスは、12-2月の最低なシーズンと真逆です。

観光時間はたっぷり取れる!(朝は早くから明け、夜は22時でも薄明るい)
あらゆる観光施設が開いている!(冬は閉館、もしくは時間短縮が多し)
なんと言っても植物が最高状態にある!

・・・うーん、こうして見ると単に日が長くて明るいのがイギリスの最高
シーズンを語る上で外せないアイテムのようですねぇ。
でもそれが事実。

私の初めてのイギリス渡航はクリスマスホリデーから1月中旬まででした。
言うまでもなく、最低の印象を女子高生だった私は抱きました。

   イギリス・・・?? ・・・ああ、あの暗い国ね?!

そんな印象。
だって本当に暗かったのだもの!!
朝は10時まで日が昇らず、15時には真っ暗になるわ。
通りにはオレンジ色の街灯がポツンポツンと灯るだけ。
後ろからコツコツと早足の音なんかに迫られたら、もう!!

    単なるホラー映画の世界

ですから・・・。
それが一変したのは、数年後、姉と一緒に6月のイギリスをドライブ旅行した時。
こんなに明るく爽やかで美しい国が、あの暗い重いイギリスと同じものだなんて。

   想定外でした・・・( ̄‥ ̄)=3

旅行シーズンはやっぱり選ばないとねぇえええ。
その国に対する印象がまったく異なると思います。

かくいうワタクシ、秋のイギリスは嫌いじゃない。夏も。
冬も旅行ではなくて、巣篭もりできるような環境にあるならいいかも・・・。
ただの旅行者にはつらい季節だとは思いますが。。。(行き場所がないから)

脱線脱線。
誕生日の話に戻ります。

で、例年イギリスにて誕生日を迎える都合上、同行者があれば、その人が
お祝いしてくれたりします。
ええ、お祝いを強制だなんて・・・そんなアメリカ人みたいなこと!し、しませんっ!
一人旅の時は、一人なりに美味しいものを食べます。
どちらにせよ、誕生日の記念に何かアンティークをひとつ、購入することに
決めています。※アンティークと言っても、高いものではないですよん。

今回は、Herefordの帰り道で見かけたアンティークセンターでこれを。

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1830年製のワイングラス。
40GBPを36(≒5,000円)に負けてくれました
きれいな、深い緑色とシンプルな形が気に入ったので。
180年前の製品が、1客とはいえこうして完品で残ってるんですよ?感動じゃない?

それなのに、それなのに!!
うちの母はこういうものに価値を見出さないタイプなので、

   「またそんな半端なものを買って・・・。
    こんなもの集めてどうするの?お店でも開く気?」

と、人の気持ちをくさすのでありました・・・。
世の中には実用的だったり、実際的でないものにだって存在価値はあるのです。
持ってるだけで楽しい、そう思える気持ちをどうしてわかってくれないのかな?

実際家といえば聞こえはいいけれど、要するに奥行きがない人なんだな~と
思う。
損するとか得するとか、役に立つとか立たないとか。
そんなことばかり考えてる。
なんだか、情けなくも哀しい気がします・・・。

言ってもたぶん、母には理解できないだろうこと。
だからあえて何も言わないでおきました。
たぶん、この先一生、伝わらない部分だろうなぁ。
私はどうして、こういう感性の人から生まれたんだろう?

| UK_2009 | 22:02 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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"The Hardwick"

2009/06/06。
誕生日のdinnerは母のおごり

B&Bからは100kmほど離れた有名シェフの店に予約してあります。
宿のマダムに「えっ、そんな遠くまで行くの?!」と呆れられました。
でも行く。
美味しいと評判のいい店に行きたいの。
不味いところには当たりたくないの。誕生日は!!(<固き決意)

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宿のあるHay-On-Wyeより【Brecon Beacons National Park】を突っ切る
A40でひたすら南下。
B4598に乗り換えたと思ったら、すぐに街道沿いにその店は現れました。
あわわ、危うく通り過ぎちゃうくらいの地味さよ!!
しかし、まだ19時というのに車で一杯。さすが。

091211.jpg

The Hardwick】。
Abergavennyにあるこのガストロパブは、オーナーシェフがTV番組などにも
呼ばれるStephen Terry氏でございます。
期待が高まるでしょ?
お席の支度ができるまで、バーで白ワインを頼み、(下戸の母にはオレンジ
ジュース)、しばしメニューと睨みっこで待ちます。

うーむむむむ。
魚料理も惹かれるけれど、ここは一つ、子羊が食べたいカモカモ。
いや待て、豚ちゃんも美味しそうだわ・・・なにこの、「ウェールズの黒豚」
って!?美味しそうじゃないの・・・。(*´д`*)悩むーーーっ

そうこうする内に奥の席へ。

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お席は本当に、最近のパブ風。でも、しつこいくらいの「凝り」はまったくなし。
なんのかんの言っても、お料理が一番だということだと私は理解しました。
よくあるでしょう?
店の内装とかは凝り凝りなのに、肝心の料理はいまひとつという店・・・。
そういうのとはまったく違う、清々しさがあります。

給仕は若くてかわいい男の子と女の子たち。
みんな、笑顔が明るくて感じがよろしい。
こんな人里離れた店に、どうやって集めてるんでしょ?

我々の席担当の子に、ポーションサイズをリサーチ。
前菜もとてもとても心惹かれるのだけれど、それを頼んでしまうとメインの
肉料理が入らない気がして・・・。

英国人には少し物足りなく(?)、日本人には多すぎる量であることが判明。
涙を飲んで、前菜は止めました・・・。胃弱の母と一緒だし。残すのもイヤ!
飲み物も、ソフトドリンクしか頼めないし。
私はワインが飲みたかったけれど、母が「あなたしか運転できないのに
これ以上は飲まないで!!」と言うから。。。しくしく。

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パン・ド・カンパーニュ。
このパンもすごく!!美味しかったです。外はハードで中は柔らか~。
母はおかわりしてたぞ・・・。

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これがわたくしの、"Welsh black pork"ちゃんのソテー。

        超美味っ(≧▽≦)

今までイギリスで食べた中で、3本指に入りますねぇ・・・。美味し~~い

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母のLambちゃん。
照明が薄暗いのでわかりにくいですが、こちらも大変美味でした。
ソースがくどからず、酸味があって、しつこくない。香草も利いてました。
ただし、どちらも量が本当に多いっ!!
少なく見えるかもですが、お肉の量は半端なくあります。
豚の切り身なんか、6枚、母のラムも5切れも!!ありました。どんだけ~

それでも食べたいデザートは!!
根性で頼みました。

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ルバーブジャム乗せパンナコッタ。
珍しいでしょ。
さっくさくの、手製のショートブレッドも美味しかった~~!
一袋、購入したいくらいだったわ。

母はコーヒーだけ。
年をとると、食事量はてきめん下がるものですね。
奢ってもらったからおいくらだったかわかりませんが、全部込みで2人で
60.00GBP(≒8,500円)くらいだったと思います。
味を考えると、とってもリーズナブル!!
もっと高いのに不味い店はいっぱいありますからね・・・・・・・・・。

とにかく、遠いのでさっさと帰ります。19時に来て、21時前には出たかな?
天気が悪い日だったので、宿へたどり着く頃にはすっかり暗かったです。
夜道のドライブは死ぬからねぇ。(私が)

この店は、いつかまた来たいです!
お近くへ寄られる方はぜひどうぞ。お薦め。^▽^

| UK_2009 | 23:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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■Hereford Cathedral

2009/06月の旅行記より。

View map of HR1 2NG on Multimap.com
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Wales滞在中。
天気さえ良ければ野歩きを楽しむ予定が、3日間、雨ザーザー。
そこで、本日はまったく予定外でしたが【Hereford Cathedral】へ、いざ!!

宿からは車で40分ほど。
この日はとにかくずーーーっと雨。しかも寒い。(車の温度計によると13度)

実は、誕生日でした。<6月6日
夜ご飯は母が奢ってくれるというのが唯一の楽しみ・・・。
とりあえず、日中の暇つぶし(?)かつ、雨露をしのげるところを考えると
ここはgood choiceでありました、われながら。
3時間くらい居たけれど、飽きませんでしたし。

日本の人には耳慣れない、Hereford。
ここは英国がHeptarchy(七王国)に分裂していた時代、Mercia王国の都でした。
現在でもイギリス人がアングロ・サクソン人と呼ばれる、元になった民族ですね。

Herefordshire州の州都なので、それなりに大きくて、買い物が好きなら
お薦めかもしれない。土日の買出しか、地元民の繰り出し具合が凄まじく、
活気がありました。私が回る、イギリスの地方ではとんとお見かけしない、
若い層がたくさん!!young peopleですよ、young~!!
(うちの母は買い物嫌いのため、まったく見ませんでしたが)

ま、しょせん地方都市ですしね。
たいしたものはありませんよ。むしろ、生活に密着した店が多い感じ?

びっくりしたのは、大聖堂にたどり着く手前の教会が、現在、「カフェ」に
転じていたこと!!(@@;
教会をカフェにしてしまう・・・・・・。
涜神的な気持ちがするのは、私が日本人だから??
少なくとも・・・日本では廃寺を一般住宅にしたり、カフェにはするまい・・・。
(イギリスでは使われなくなった教会も住宅物件とされてマス。怖)

さて、大聖堂です。

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見ての通り、とても大きいのでカメラに入りきりません。
全体が入りきる地点がないと言っても過言ではない。
ここだけの話、実はワタクシ、cathedralって、苦手です・・・。
デカさに惹かれる男性的心性がまったくないので、小さいものが好き。
なんかこう、上へ上へ、他所より広く!大きく!高く!・・・みたいな直線的
思考が好きくない。
まぁ、宗教が政治である以上、権力や富や強さの象徴として大きくならざるを
得ないのは仕方が無いでしょうが・・・。
私は愛する、小さな村の名も無き教会をこそ。

それはともかく、こちらには世界に有名なお宝があります。
それは中世の世界の地図、【Mappa Mundi】です。
(ここは見物料金を取ります。オトナ1名4.50GBP≒650円)

13世紀末から14世紀初頭にかけて製作されたと言う、中世の世界地図。
現存するマッパ・ムンディの中では最大のサイズ(1.6m×1.3m)です。

薄暗い展示室(明かりで傷まないよう、最小の照明しか点いてないのです)で
目を凝らす。
中世の、知識人が捉えていた不思議な世界地図。
空想と現実、確かな知識と間違った情報、神話、伝説・・・。

現代人の目から見ると、本当に不思議な、ファンタジー小説の舞台説明のような
地図です。
上質のvellum(羊皮紙と言うけれど、実は仔牛皮)を使って描かれています。
どこかで聞いた知識によると、時祷書用などの場合、ページサイズが大きいので
1ページを作るのに、仔牛一頭が潰されたそうです。
と、いうことは・・・このサイズだと4頭は殺されてますね・・・なむなむ

薄暗い中で目を凝らして見ていると、係りのおじさんに「中国はココ」とコピーを
指差して教えてもらいました。中国もちっさかったけれど、日本は影もなかった
あるヨ・・・。
日本があるところは「この世の果て、神の国」があると思われてたのさー。
※ちなみに実物は暗い上に高い場所に掲示されているので、下方に描かれた欧州
世界くらいしか肉眼では判別がつきませんでした。ガッカリ。
(その代わりか?コピーが足元に展示されてました)

このマッパ・ムンディ展示室は併設として、中世の図書室【The Chained Library
と繋がってます。
そこには鎖で留められた古文書の数々が!!
世界で最大の、鎖で留められた図書館だそうです。
蔵書は歴史書が多く、9~19世紀の図書があるそうな。
現代でも、申請すれば中を見られるとか。
学者とか学生さんにかはたまらないですねぇ・・・。

太い鎖で縛られた本の山。
図書がどれほど高価で貴重な品だったことか。
それでも誘惑に負けて、盗んでいく人がいたのでしょうね。
人間と言うのは欲深い生き物ですから・・・。
かくいうわたくしも、本は所有したい派です。
気に入った本は手に入れたい。借りるだけでは満足できない。
罪深いこと。。。

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さて、大聖堂の中へ戻ります。
ここにも見るべきものはたーくさんあります。

【The Lady Chapel】。
こちらは13世紀創建の、初期英国様式の見本。
ここに地下のCrypt(地下墳墓)への入口があったような気がする。
古い墓石があって、線彫りが素朴で美しいのです。

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このヘタうまさ、わかります?!
棟方志功っぽいっちゅーか。
Parisの教会で、こういうBrass(墓碑)に蝋を塗ってその上に紙を置いて
線彫りを写しとる遊びをしたことがあるな~~。
今もやってるのかしら、あれ?
けっこうキレイに写し取れるんですよ。

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これは・・・なんだったかしら?
誰?
たしか14~15世紀のTomb(お墓)だったような気がします。
これじゃないけど、近くにあるTombはよく覚えてないけどSwinford的な名前の
騎士か何かの墓で。
Swinという接頭語からか、ブタさんの意匠が施されてましたっけ・・・。
日本的に言えば「猪瀬さん」とか??
んで、家紋をブタにしちゃうの・・・。<自虐的?

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これは16世紀の騎士Richard De La Bereの墓碑。
2回結婚していて、奥さんが両隣に描かれています。

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そして、その結婚で得た子供たちがなんと21名!!
※後でこのノルマン貴族De La Bere家を調べたら、奥さんの名前や子供の名前も
 わかりました。
 最初の妻がAudley家(15世紀にこの大聖堂の主教を排出した)の娘で、子供は5人。
 後妻が旦那よりも15歳年下だけあって(?)、生まれた子供がなんと16人!!
 でも、両方合わせて名前のない子供が14人。恐らく、夭折したのでしょう・・・。
 生き残ったと思しきは、前妻が産んだ男女1名ずつと、後妻の5人の男子と女子1名。
 なんという生存率の低さ!

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そうかと思えば、このようなグルグル巻きにされた赤子状態で墓碑に据え付けられ
ている子もいます。この子供も、おそらく夭折したのでしょう・・・。
この時代の赤子はしんどそう。
良かった、現代人で・・・!

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これは聖歌隊席のmisericord(跳ね上げ式椅子の裏側に彫られた浮き彫りの部分)。
※修道士たちの終夜を分かたない聖務の疲れから、つかのま開放するために、寄り
 かかったと言われる、通称「慈悲の支え」。

お尻に踏まれる部分なので、宗教的図案ではなく、どこか土着的で異教的な
ものが多いですね。ドラゴンとか、小人とかマーメイドとか。

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異教的というのではないのですが、ロマネスク風の彫刻も味があってなかなか。
これは元は柱に使われていた装飾的柱頭です。

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他にもいろいろ・・・見所満載。
写真に撮り忘れたのが悔やまれる、国王CharlsⅠのイケメン・ステンドグラスも
あったなぁ。

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かなりお腹が空き、かつ冷えたので【Cloister Cafe】へ。
写真は天気が良ければここでも食べられる、ガーデンです。

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雨の日だし、お昼時ということもあり・・・座席がなかなか空かず。
しょうがないので、中廊に沿ってあるベンチでトレイを置いて横向きに
なりつつ食べようとしたら、食事を終えたご夫人が 「ほら、ここを
お使いなさいな」 と呼びに来てくれました。感謝感謝!シェー・シェー!(違

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クレソンのスープ。
温まりました。味も塩気が効いていてけっこう美味しかったです。
パン付きスープ、3.50GBP(≒500円)。安い。

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ひと気のない廊下。
天井の木が風情があります。


そういえば、ヘレフォードは音楽家に縁が深い土地です。
16世紀のJohn Bull、彼はヘレフォード大聖堂の聖歌隊にいたこともあったそう。
それにSir Edward Elgarもここに住んでいたそうな。
夏には付近にある3つの大聖堂(ヘレフォード・グロスター・ウースター)の聖歌隊
合同の音楽祭、【Three Choirs Festival】なる楽しいイベントもあるんですって~。
行きたい~!!
来年は8/7-15って・・・お盆の真っ盛りかい!!
それって一番、航空券が高いトコ!!行けないやんっ(><)くぅ

あな哀し。

| UK_2009 | 19:01 | comments:2 | trackbacks(-) | TOP↑

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